
雨上がりの加古川河川敷、冷たい風が流れていた。
大小さまざまな水たまりが残り、雲に覆われた空の下で、ランナーたちのシューズが水を弾く音が響く。
フルマラソンに向けた練習の一環として参加した「加古川まつかぜハーフマラソン」。初めて走るこの大会で、私はまたしても“悪天候と向き合うマラソン”を体で感じることになった。
ただ前へ進む――そんな覚悟で、スタートラインに立った。
雨上がりのスタート、試される一歩
開始早々に訪れた「想定外」

スタートの合図と同時に、ランナーたちの群れが一斉に前へ進む。
ところが、走り出してすぐに“現実”が待っていた。
河川敷のコースは予想以上にぬかるみ、水たまりを避けながら走るも、避けきれない場所も多い。
開始早々、シューズの中に冷たい水が入り込み、足が一気に重くなった。
メガネのレンズにも水滴がつき、視界がにじむ。
それでも立ち止まることなく、リズムを探るように一歩ずつ足を進めていく。
「こんなコンディション、なかなかないな」
そう思いながら、早くも心が折れそうになった。
周囲のランナーも皆同じ、けどもこの状況の中で懸命に走っている。
その姿に勇気をもらい、少しずつペースを取り戻していった。
川沿いの道で感じた“自然との共存”
静かな風景と、にじむ汗
加古川の河川敷は、見晴らしがよく緑も多い。
雨の影響で足元は悪いが、川の流れが穏やかで、どこか心が落ち着く。
遠くに見える橋を目標に走り続けるが、時折吹く風が冷たく体温を奪っていく。
濡れたウェアが肌に張り付き、重たく感じる。
それでも、足を止めなかったのは、沿道で声をかけてくれるスタッフたちの存在。
「ナイスラン!」「あと少し頑張って!」
たった一言が、信じられないほど心に響く。
その声が背中を押してくれるようで、前へ前へと足が動いた。
中盤、限界とのせめぎ合い
走る・歩く、その繰り返し
5kmを過ぎたあたりで、体の重さが増してきた。
濡れた靴の中でソックスが冷たくなり、足の感覚が鈍い。
それでも止まりたくない。
だが、10kmを超えると気力も限界、走る・歩くを繰り返すようになった。「歩いたら負けだ」と思う気持ちと、「無理をしたら次に繋がらない」という理性の間で揺れながら、自分のペースを探り続ける。
水たまりを避ける余裕もなくなり、靴は泥だらけ。
それでも、給水所で渡された紙コップの水が、まるでご褒美のように感じた。
スタッフの方が笑顔で「あと少し!」と声をかけてくれる。
その笑顔だけで、不思議と力が戻ってくる。
「ここまで来たんだ。最後まで行こう。」
そう心に言い聞かせ、再び走り出した。
ゴールまでの道と、にじむ感謝
FINISHゲートの向こうに見えたもの
最後の1km。もう脚は鉛のように重い。
ペースも上がらず、息は荒い。
それでも、遠くに見える「FINISH」の文字が少しずつ大きくなるたびに、胸の奥から込み上げてくるものがあった。
濡れた路面に映るゲートの文字、拍手の音。
ゴールをくぐる瞬間、全ての疲労が一気に溶けていった。
記録はいつもより悪かったが、それ以上に「やり切った」という気持ちが強かった。
完璧なコンディションではない中で、自分を信じて走り抜けたこと。
それが何よりの収穫だった。
走ってわかった“挑戦の意味”
大会の温かさと、自分への気づき
完走証を受け取ると、スタッフが「お疲れさまでした」と声をかけてくれた。
その一言に、涙が出そうになる。
派手さはないが、ボランティアの方々の温かさがにじむアットホームな大会。

雨の中でも誰もが笑顔で、ランナー一人ひとりを大切にしてくれていた。
今回の「加古川まつかぜハーフマラソン」は、まさに“走る原点”を思い出させてくれる大会だった。
天気にもコースにも恵まれない中で、それでも前へ進む。
結果よりも、「続けること」に意味がある。
そんなシンプルな真理を、雨の河川敷が教えてくれた。
帰りに加古川名物の「かつめし」を食べたかったけど、ずぶ濡れで疲れきったので早々に帰宅しました・・・
📝補足情報
開催地:加古川河川敷(JR加古川駅から徒歩15分)
参加費:4,500円
制限時間:3時間
特徴:平坦で初心者に優しいコース、アットホームな運営
天候:雨上がり、路面は水たまり多数
タイム:自己ベストより遅かったが、最後まで完走
記事を最後まで読んで頂いて、本当に有難うございます!
最後に一つお願いです。
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